「海外に住んでみたい!」という夢を簡単に叶えてくれるワーキングホリデービザ。30歳以下の人なら誰でも手に入れることができてしまうお気軽なビザなのですが、その手軽さ故、ワーホリビザの有難さをよく理解していない人も多いと思います。そうです!ワーホリビザは素晴らしいんです。
ー 何でもできるビザ
ワーホリビザは、他のビザ保持者からみれば「うらやましい限り」のビザです。なぜなら、それは自由だから。
ワーホリ中の若者のように、そう簡単に部屋を借りて長期滞在したり、気が向くままに旅に出て、手持ちのお金が無くなったから数ヶ月働いたり、なんてことはできないです。ホントに若者だけの特権。「若いって素晴らしいっ!」とはワーホリビザのためにあるような言葉。
基本的に海外で生活する場合、滞在の主たる目的を明確にして、目的にあったビザを取得しなくてはいけません。そして、その目的以外のことをするには大きな制限がかかってしまいます。
例えば、観光ビザの人は(基本的に)短期間しか滞在できないし、学生ビザの人は学業が本分で働くことは難しい(働けても時間制限がある)。ワークビザの人は自由に旅行に行けないのはもちろん、気軽に職場を変えることもできません。
でも、それは当然のこと。大量の中国人が日本に来て、勝手に働いて自由に長期滞在されてしまうと困るのと同じで、日本人は日本から出れば「外国人」であって、異国で自由に活動させてもらえるはずがないのです。
でも、それができてしまうのが、ワーホリビザ。
ー 何もしない人を生み出すビザでもある
「なんでも」というのは語弊があるかもしれませんが、基本的に1年間、入出国自由。滞在中のフルタイムの就労が可能で、個人の目的に合わせて、英語を勉強したり旅行することができる。
ワーホリビザがあれば、明確な目的なしに海外に出れて、とりあえず生活を始めれてしまいます。「ちょっと海外生活を体験したい」、「海外行ってから何かを見つけたい」人にはもってこいです。まずそこから入って、海外生活しているうちに自分なりの目標を見つけ、他のビザに切り替えていく人もたくさんいますからね。「海外お試し」には最適です。
しかし、自由と怠惰は表裏一体。ワーホリで海外に来たはいいけど、明確な目的がないために、毎日をダラダラと過ごしてしまう人もたくさんいます。「海外で暮らす」ことを目標としてきた人は、それで目標達成なのかもしれませんが、それでは少し寂しい。
ー 生かすも殺すも自分次第!
バックパッカー(安宿)で寝泊まりして、日本食レストランでバイトして、夜は毎日片言の英語で通じ合える仲間で宴会。なんていう生活も楽しいですが、そういう生活を送りつつも、何か一つ一生懸命になれるものを常に探しているべきだと思います。そして、どこかで一人で動き出す。
それが英語でもいいし、特定の仕事でもいいと思います。ニュージーランドなら山登りでもいい。
そしてそれが、海外にいる今しかできないことならベストです。
ワーホリビザの素晴らしさを生かすも殺すもあなた次第。それに、もしあなたがワーホリ後も海外生活を望むのであれば、ワーホリ時代は足がかりを作るとっても大切な時期になるので、周りに流されず是非とも「自分」を大切にしてください。若さは取り戻せませんから。