海外移住、海外で働くために!英語を勉強する前に絶対読んでおくべき本

海外移住するなら、英語は勉強しなくてはいけない。しかし、「英語をやらなくては!」ではきっと英語は上達しない。

それより大切なことがある。「英語を使って何をするか」という部分が明確でなくては、英語は上手にならないだろう。海外でこれをやりたい、というモチベーションがなくては、単なる手段である英語はついてこない。英語習得が目的化している人は危険だと思ったほうがいい。

海外移住を目指すあなたの中に、ドキドキワクワクするようなモチベーションが溢れたときにこそ、英語は上達する。そして、そんな前向きなモチベーションを、面白いストーリーに乗せて、読み手に与えてくれる読み物がある。そんな良書を7冊紹介してみよう。

 

 

世界で働く人になる![人づきあいと英語のスキルを劇的に上げる41の方法]
著者:田島麻衣子

よくありがちな帰国子女による「上から」な本ではない。あくまで、普通の日本人が海外で生きるためのコミュニケーションスキルの習得法と、日本にいながらにして英語力を獲得する術が惜しみなく紹介されている。非帰国子女の著者が自身の苦労の体験をもとに書いた実践的な良書。

日本人らしさを活かしつつどう世界で活躍していくかという視点で、「海外における日本人」のあり方が書かれている。読み手も、今の自分の延長線上の姿を思い描きながら読み進めることができるため、著者の語る内容が無理なく体に入ってくる。

まさに英語を習得するための素養が学べる1冊といえる。

世界で働く人になる![人づきあいと英語のスキルを劇的に上げる41の方法]

 

 

 

日本人が海外で最高の仕事をする方法―スキルよりも大切なもの
著者:糸木 公廣

著者の肩書や経歴だけを見ると、庶民には縁のないビジネスエリートのハイレベルな苦労話的な印象を受けてしまうが、中身はいたって平易で読みやすく、著者の20年に及ぶ海外外ビジネス体験記が具体的なエピソードとともに生き生きと語られていて、すぐに本の中に引きこまれていく。

世界各国でグローバルビジネスを展開してきた著者の経験を綴っているが、なにも世界を目指す人だけが読む本ではない。あくまで一般の読者目線で書かれていて、国内のドメスティック企業や、中小規模の組織に属する人が各々の状況に落とし込めるような心の持ち方を学ぶことができる。

自己満足なノウハウを主張するお堅いビジネス書とは一線を画す、グローバルビジネスを舞台としたヒューマンドラマといっても過言ではない。言語や国に依存しない「人としての心」が語られた著者の人柄が紙面からにじみ出る良書。

日本人が海外で最高の仕事をする方法―スキルよりも大切なもの

 

 

 

 

何を捨て何を残すかで人生は決まる
著者:本田 直之

「無責任」や「逃げ」を都合よく解釈した「自由」ではなく、本当の意味での自由な人生を手に入れるための「持たない生き方」を、世界各国を拠点にハイスペックなノマドライフを実践する著者が説く説得力のある本。(「持たない」といってもミニマリズムうんぬんの話ではない。)

「何を捨て何を残すかで人生は決まる」というタイトルは、端的だが、まさに人の生き方を表現する深い言葉である。持っているものを捨てることによってはじめて、残ったものに集中できるのである。その残ったものこそが「自分らしさ」なのだ。

この本は、日本でのステータスを捨て海外に向かったぼくに自信を与えてくれた。「あの選択は良かったのか」と自問する瞬間は今まで何度もあったが、捨てたからこそ自分らしさを追求できたし、捨てたからこそ新たに得られたモノもあった。その実感をまさに裏付けてくれるものであった。

様々なしがらみや世間体で身動きが取れなくて息苦しくなっている人や、全てをこれからカタチ作っていゆく若者におすすめできる本。秀逸な「はじめに」は必見。

何を捨て何を残すかで人生は決まる

 

 

日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く
著者:太田英基

日本の危機を指摘し脱日本を煽る書籍が多い中、この本はまったく逆のアプローチを提示する。世界がオモシロイから出るのだ、と。

本書の中に「自分の仕事を日本の中だけで考えている人と、世界を舞台に考えられる人とでは、これからの人生の可能性は大きく違ってくる」とあるが、これは実際に外に出た人が外に出てはじめて気づくことである。それを実例をもとに1冊の本で疑似体験できるのは、なんとも有益だ。正直なところ、今これを読める若者が羨ましい。

読み進めていくうちに、現時点の英語力など関係なく一刻もはやく世界に飛び出したくなる。これ以上ないほどに前向きなモチベーションを与えてくれる。

少なからず海外に興味がある人が手に取ると思うが、これを読んで心が突き動かされなければ、きっともう自分の中から「海外」という選択肢は完全に削除してしまってもいいだろう。

日本がヤバイではなく、世界がオモシロイから僕らは動く

 

 

 

 

世界でふつうに働くために英語力より大切な39のこと
著者:後藤 均, 佐藤 豪

推理小説家の著者が描く一種異質なミステリー仕立てのビジネス書。

本書には、ビジネスコンサルタントとしての著者のバックグラウンドも存分に生かされている。ミステリー小説のアクセントの利いたストーリーの上に、日本人として世界と対峙するための信条や実践的で的確なビジネスアドバイスが盛り込まれている。

小説の展開を追うドキドキ感、良質なビジネスノウハウを手に入れた満足感、尊敬する仕事のデキる上司と飲みに行ったときに感じるある種の爽快感と優越感のようなものを、同時に読み手の心に想起させるまさに「不思議な」良書。

世界でふつうに働くために英語力より大切な39のこと

 

 

志高く 孫正義正伝 新版
著者:井上 篤夫

孫正義の伝記。彼の英語を聞いてもらえばわかるが、正直それほど上手なわけではない。でも逆にそれが「英語より大事なものがある」ことを明確に物語っている。大事なことは志と行動力であると。

番地もないバラックから日本を代表する超大企業の創業者に上り詰めた孫正義の原点は、高校を中退してまで向かった海外留学にある。そこで胸いっぱいに吸い込んだ「自由な」空気を活力に日本のデジタル産業を黎明期から率先していく彼の活躍が、テンポよくかつ小気味よく描かれている。

この本の読むと、「あぁ、だから孫正義なんだ」と再確認することになる。正直なところ、この本を読んで誰も同じことができるとは決して思わないが、高い志をもち周りを巻き込んで大きく動かしながら突き進んでいく彼のバイタリティ溢れる生き方には、一種の憧れと痛快さを覚える。

この本から与えられるパワーとモチベーションははかりしれず、自分に関わる全てのことは、結局は自分の心の持ち方しだいなのだと再認識させられる。

志高く 孫正義正伝 新版

 

 

English Grammar in Use
著者:Raymond Murphy

英語学習最強の文法書と呼ばれる本である。自分にとっては英語の勉強(英文法)以上に大きなものを与えてくれた本だったので取り上げた。

ひとことで言うと、「学校で習った英語」を「現場で使える英語」に結びつけてくれる本である。もちろん、文法書なので各文法項目が説明されているのだが、その項目一つ一つに「ネイティブはこういうニュアンスでこの表現を使う」とか「日常会話でこの文法はこういう風に使われる」という解説が細かく書かれている。例えば、学校では教わらなかった”will”と”be going to”の違いや、現在完了形ニュアンスなどである。

現実感の伴わない英語学習に取り組んでいる多くの日本人が、誰もが思わず「そういうことが知りたかった!」と叫んでしまうエッセンスがこの1冊に網羅的に集約されている。ネイティブ目線の「気の利いた」解説に目からうろこが落ち続けると同時に、「今までどうして学校でこれを教えてくれなかったんだ」と憤りすら覚えることだろう。本当に使える英語とはここに書かれている内容のことをいう。

世界的ベストセラーの評判と、「使える(使われている)英語」というタイトルに恥じぬ間違いのない最強の英語学習本。

English Grammar in Use

English Grammar in Use については、こちらの『Life is colourful.』というサイトが詳しい。中身の詳細から選び方、勉強方法まで全ての情報が完全に網羅されている。
 
English Grammar in Use完全ガイド
【英語習得のバイブル本】世界中の英語を勉強する人が使う英語学習のベストセラー参考書

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