ニュージーランドの富士山といえば南島に位置するAoraki Mt.Cook(アオラキ/マウント・クック)。このニュージーランドの名峰を臨むこの地域一帯がアオラキ/マウント・クック国立公園と呼ばれます。ここは、南島観光のハイライトの一つですので、旅行で行かれる方は見過ごすことはできません。
アオラキ/マウント・クックとは?
南島の玄関口のChristchurch, 南島南部のリゾートシティQueenstownからアクセスしやすく(といってもバス・車で3.5時間ですが)、ツアーなどで時間が限られている観光客は日帰りで訪れることもできる国立公園です。毎年夏になると世界中の観光客・バックパッカーがバスやレンタカー、キャンピングカーで押し寄せます。
マウント・クックはニュージーランドの最高峰。ちょうど富士山と同じくらいの高さですが、富士山とは違い万年雪で覆われていますので、普通の装備では夏でも登れません。人類初のエベレスト登頂を成し遂げた、あのエドモンド・ヒラリー(ニュージーランド人)がエベレスト登頂のための練習場に使っていたくらいです。それくらい過酷な山なのです。
ありがたく、おがむだけにしてください
基本、マウント・クックは「見るための山」だと思って下さい。
でも、たまにいます。「マウントクックに登りにきた!」と気軽にいう人が。確かに、何も予備知識がなければ、富士山と同じくらいの高さなら夏に登れるんじゃない?と思ってしまうのでしょう。
でも、緯度が全然違います。日本でいえば、北海道の旭川市ぐらいの位置に富士山があると思ってください。
毎年、遭難者、死者もでている山なので、本職の方以外は決して登ろうなんて思わないでくださいね。マウントクックが見れたらありがたーく、拝んでください。
でも、この山は見るのも大変なんです。よく日本人が滞在時間3、4時間くらいの日帰りツアーでくるのですが、この間にマウントクックの姿を見れたら、それはかなりラッキーです。2、3日滞在しても、まったく見れないときは見れない。いつも同じ場所にかかる雲があって、この雲のカーテンが開かない限りマウント・クックの姿をおがむことはできないんです。
で、何があるの?
さて、ここまで読んで、お分かりの方も多いと思いますが。まだ山のことしか買いていませんね。そう、このアオラキ/マウント・クック国立公園に何があるのかと問われたら、答えは一つ、「大自然」です。氷山と氷河湖と星空とうさぎくらいしかありません。
ショッピングモールはもちろん、ちょっとしたスーパーもないので、ツアーでなく自力で来る人は食料を必ず持ち込んでくださいね。
ここにきた観光客がすることといえば、大自然の中に飛び込んでいくか、大自然を眺めながら何もしないかのどちらか。そして、国立公園で働くスタッフが休日にすることも、このどちらかです。
ウォーキング・トレッキング、氷河湖クルーズ、遊覧飛行、星空ツアー、自然を楽しむアクティビティはたくさん用意されているので、お金か体力かどちらかは用意していきましょう。