理由を述べるという行為ははすごく大事ですよね。例えば突然の休みを取る場合、その理由によって相手が納得するしないが決まります。ミスをした場合や意見を主張する場合も、できるだけもっともらしい理由をつけようとするのが普通です。
ー becauseの使い方
ご存知の通り、英語で「なぜなら」と言いたいときはbecauseを使います。becauseは使用頻度が高い割には、発音するにも書くにも長い単語なので、人によっては「コズ(cos/coz/cus/cuz)」と略して使います。若い人ほど略して使うことが多いですが、フォーマルな場面では使えません。学校では習わないので、海外生活はじめの頃は「コズ」ってよく耳にするけど何だ?ってことになるかと思います。
個人的にはcozと略すよりもちゃんとbecauseと発音する派ですが、略して使おうが使わまいが個人の勝手です。それよりも、日本人はこのbecauseの使い方に慣れることが優先です。
海外では、日常会話でもビジネス会話でもbecauseの使用頻度は相当高いです。会話=自分の考えや思いを主張する、が欧米社会の基本ですので、個人的な意見を口にするなら、その理由を喋る機会も必然的に増えます。例えば、TVで流れるスポーツ選手のインタビューなんか聞いてみても、I…because…、We…because…の連続です。
日本人は違いますね。
日本社会では、まず相手の話をよく聞き、できるだけ相手の話に同調するのが会話の基本ですから。
なかなかbecauseに慣れない。
ー 日本人のbecause
日本語の会話で「なぜなら」ってなかなか言わないですよね? そもそも日本語でははっきりと意見を言うことが少ないので、普段の会話で理由を求められることもないし、どちらかというと強い主張は意識的に避けるのが普通で大人。それプラス、日本人は自分のミスや発言に厳しい人種なので、安っぽい言い訳や私情を口にすることにためらいを感じる、というのも背景にあります。そういう理由で、英語で話す時もなかなかbecauseという単語を使いこなせない。
しかし、まずはじっくり周りの会話を聞いてみましょう!
みんなbecauseの後に「大した理由」は言っていないんです。安っぽい言い訳を堂々と口にするし、そんなんいちいち言うことか?と思えるような幼稚な個人的感情ばかり。
潔く謝るのが美徳だったり、幼稚な理由なら口にしないほうがましという価値観の日本人にとっては、なかなか慣れないところですが、becauseに厳格さを求めてるのは本当に日本人くらいですので、あまり気にしなくていいんですね。becauseは軽薄でいい。
ー 言ったもの勝ち!?
日本では通じないことが、海外では通じることが多々あります。
このbecauseの使い方にについても言えるかもしれません。
becauseを使って自分の意見なり事情なりを話してみれば、相手が納得する可能性は日本人相手より高いでしょう。言ったもん勝ちとは言わないですが、「意外に使える」と思うハズ。もちろん、becauseの後の文章は、もっともらしければもっともらしい程いい訳ですが、日本人はもっと気軽に使っていい。日本人の基準ならまず大丈夫です。
because云々ではなく、それ以前に、とりあえず何かを話すということの方が大事だったりします。
特にニュージーランドでは、あらゆる基準が曖昧で、何においてもとにかくフレドリーさが重要な国ですので、正論を真面目な顔で言う人より、多少論理破綻してるような内容でも、笑顔で優しく言える人の方が得をする可能性は高いですよ。
ただプライベードでもビジネスでも、あまりにもくだらない言い訳を頻発するのは、人間性を疑われるというのは世界共通ですので、そこらへんはバランスよく!