海外で生活をするためには英語を話さなくてはいけません。
でも、いったい自分がどれくらいの英会話ができればいいのかわからない。どれくらいの英語を目指せばいいのかはなかなかわかりづらいものです。
さて、第二回目です。
今回の「目指すべき英会話力」は安藤美姫の場合です。
安藤美姫の英語
彼女は、本格的にスケートに集中するため18歳で生活拠点を米国に移しています。
渡米前の英語力は不明ですが、彼女の英語生活はこの地点から始まっているでしょう。
2007年(渡米2年弱後)の会話
2012年の会話
2012年の時点で、5年前から会話力がかなり成長しています。海外生活開始から7年という時間が流れていますが、話している英語はとてもスムーズ。錦織圭もそうでしたが、英語らしい英語です。
内容的にはスケートの話なので、今まで何度も同じ単語・表現を繰り返し使ってきているでしょうからスムーズで当然だと思いますが、途中は父親のエピソードや自分の感情を表現したりする日常会話的な場面もあります。
印象としては、もう自分の頭の中を英語で表現するのに違和感がないレベル、という感じですね。これだけ話せれば、IELTSのスピーキングでも7.5~8.0はいくでしょう(General Moduleで)。
試験なら細かい文法ミスでいくらか減点されると思いますが、普段の会話では全く問題ないです。ネイティヴでも ”He don’t …”とか間違って話し続けてることもありますから。それは日本語でも同じです。
海外向きのキャラクター!?
あと、これは自分のなんとなくの想像ですが、彼女は日本より海外の方が水が合うキャラクターなのではないかなと思いました。
もちろん話しているのは日本人英語の延長なんですが、とても英語に感情が入っているというか、素振りや話し方が日本人っぽくない感じです。遠回しな表現を好む日本語より、フランクかつダイレクトな英語の方が自分を表現しやすいタイプの人なのだと思います。
長く海外生活をすれば、ある程度は英語を話すようになります。ただ、それは慣れです。
最初は誰にとっても英語は苦痛です。でも、苦痛のままで生活していく人と、途中で苦痛でなくなる人がいます。
この苦痛を取り除き、英語を自分の言葉としてより自由に操るには、もちろん努力や誰と出会うかなども重要な要素なのですが、向き不向きの部分もあります。その人の性格が欧米文化に向いているか不向きかということです。日本人と話す方が落ち着くか、欧米人と話す方が落ち着くかということでもあります。
日本人の中にも欧米人の生活スタイルや、よりダイレクトかつフランクな対人作法の方が合う人間というのがいるのです。これについて詳しくはこちらの記事をご参照(日本には適さない人)。
彼女はどちらかというと、後者の感じです。
とりあえず彼女のキャラクターはさておき、彼女の英語だけに注目しても、海外移住者にとっていい見本になり得るんじゃないかと思いご紹介させていただきました。特に女性には。