いまや日本人だけではない。ついにオージーまでもニュージーランド移住に本腰を入れ始めた!?

オーストラリア・シドニー

つい数年前まで、ニュージーランド人がよりよい暮らしを求めてオーストラリアに移り住むというのが、ニュージーランドでは「よく見る風景」だったのですが、いまやその流れは逆流しているという。ここ20年で初めて、オーストラリアからニュージーランドに流入する人の数が、その逆の数を上回ったと報告された。この流れは今後も続くのか!?


オーストラリアからニュージーランドへ

少し前の記事ですが、英国メディアGurdianの記事です。

More Australians now relocating to New Zealand than the other way round

要約

ニュージーランドからオーストラリアへの人材流出はここ数年で半減しており、ついに2015年4月、オーストラリアからニュージーランドに移り住む人の数がニュージーランドからオーストラリアに移住する人の数を上回った。これは、1991年以来はじめてのこと。

この要因として、オーストラリアの採鉱ブームの終焉と経済成長が鈍化する一方で、ニュージーランド経済は力強い発展を続けていることが背景にあるという。

この記事は少しショッキングというか、いままでは考えられなかった現象なのでちょっと信じ難いです。が、統計ではそうなっているということだそうです。


オーストラリアとニュージーランドの関係

ニュージーランドとオーストラリアだいたい世界中どの地域でも隣国との関係というのは、冷え切っていたり恨みあったりしているところが多いのですが、オーストラリアとニュージーランドで見て見れば「良好」な方でしょう。たまーに、意地の張り合いやいがみ合いはするものの、中東の紛争や東アジアの歴史問題と比べれば可愛いものです。

立ち位置としては、国土が広く人口も多く経済力も強いオーストラリアが兄貴で、ニュージーランドは弟分という感じです。兄貴側にはニュージーランドにはない資源がありマーケットも大きいので、オーストラリアは常にニュージーランドの上位互換的な存在だと思っていました。

ニュージーランド人はオーストラリアで制限なく居住し働くことができます。その逆もしかり。なので、常に経済力が上のオーストラリアにニュージーランド人が移住するというのはすごく一般的で、ニュージーランド国内では有能な人材の流出が深刻な社会問題でした。実際に周りでも「いまの仕事をやめてオーストラリアにいく。だってペイがいいからね!」といって旅立っていく人もよく見かけました。

同じ職業/タイトルでも給料がよく、土日・祝日は給料が1.2~2倍(ニュージーランドでも祝日は1.5倍)。言葉の壁もビザの制限もなく、3時間飛行機でとべば豊かな暮らしが待っていると知れば、軽い気持ちで一度はオーストラリアに行って働いてもいいかなって思います。実際そういうトレンドでした。

でも上の記事によると、「その流れが逆流し得る」のだそうです。

うーん、今後どうなるのか!?


といっても、元ネタは2015年5月の記事なので、この記事の執筆時点(2015年9月)では、少しその後の流れが見えてきつつあります。次回に続きます。

続きの記事はこちら:オージーがニュージーランド移住!?為替相場からみる最近の2国間の力関係

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