「ニュージーランド移住」を検索する人は毎月4000人超。数字で見るニュージーランド移住のアツさ。

ニュージーランド移住の検索

2011年の3.11以降、海外移住を真剣に目指す人は増えてきた。その中でも、他国に比べニュージーランド移住を目指す人の数は多いとなんとなく感じていた。が、実際にそのアツさを測ったことはなかった。今回は、Googleの検索統計データをもとに、ニュージーランド移住の温度を測ってみる。


ニュージーランド移住を考える人の数

海外移住を考えるとき、誰しもまずはネットで情報を得ようとする。

何も予備知識のない人が、海外移住を思いついてネットで検索をかけるとき、検索に使うキーワードは「国名+移住」ではないかと思う。ニュージーランドなら「ニュージーランド 移住」だろう。

調査が進むにつれ、検索キーワードも具体性が増し、
「ニュージーランド 移住 仕事」
「ニュージーランド 移住 費用」
「オークランド 生活費」
という風に発展していくと思うが、初めの一歩は「ニュージーランド 移住」だ(とする)。

では、「ニュージーランド 移住」で検索する人はどれくらいいるのだろう。

Googleのサービスにキーワードプランナーというものがある。このツールを使えば、検索キーワードに対する検索ボリューム(検索の数)を調べることができる。検索数=マーケットの大きさである。このツールを使ってみよう。

Googleの「ニュージーランド 移住」の検索ボリュームは、月間平均1900である。ひと月にのべ1900人がこのキーワードで検索をする、という意味だ。
GoogleとYahooが検索シェアを二分する日本では、Yahooからも同程度の検索があると考えられるので、その他マイナーな検索エンジンからの数も含めると、その数は4000以上。

1ヶ月間に4000人以上が「ニュージーランド 移住」という検索をしていることになる。
1年で48000人である。

ニュージーランド移住者予備軍は相当数いる。


ニュージーランド移住を考える人の数の比較(他国と比べて)

では、他の国はどうだろう。
先ほどのGoogle検索数を見てみると、以下の通りである。

ニュージーランド 移住 1900
オーストラリア 移住 1900
カナダ 移住 1300
アメリカ 移住 1600

オーストラリア移住に興味のある人はニュージーランドと同程度である。カナダやアメリカは、ニュージーランドより海外移住先としてはマイナーであるということになる。

この数字を少し違った視点で見てみると、日本で移住斡旋ビジネスを展開することを考えたとき、カナダ・アメリカ移住斡旋よりニュージーランド移住斡旋の方がマーケットが大きいということになる。現時点では、海外移住ビジネスは南半球の方が儲かることになる。

それは余談として、ともあれ、やはり日本人にとって「ニュージーランド移住」はなぜかアツイようである。


ニュージーランド移住のアツさの温度

さて最後に、「ニュージーランド移住」のアツさをより一層物語るデータを紹介しておく。

上で見た通り、海外移住先としてニュージーランドを考える人は多い。日本人にとってよりメジャーな外国であるアメリカ、カナダを差し置いて、である。

では、ワーキングホリデーの渡航先としてはどうだろうか。先ほどのGoogle検索ボリュームの数値を見てみると、こうなる。

ニュージーランド ワーキングホリデー 1300
イギリス ワーキングホリデー 1600
オーストラリア ワーキングホリデー 2900
カナダ ワーキングホリデー 4400

カナダ、オーストラリアに比べニュージーランドは圧倒的に少ない。これが、正しいニュージーランドの立ち位置だろう。

自分のワーホリ時代を考えても、ワーホリ渡航先の人気はこの順位のとおりで納得できる。そして今も同じだろう。オーストラリアとカナダのはしごはワーホリの王道である。

もう一度、ニュージーランドの移住とワーキングホリデーの数値を見直してみる。

ニュージーランド 移住 1900
ニュージーランド ワーキングホリデー 1300

!?
ニュージーランドでワーキングホリデーを考える人より、ニュージーランド移住を考える人の方が多いのである。

おかしくないか!?普通は逆だ。単に逆どころか、圧倒的にワーキングホリデーの検索数の方が多いに決まっている。カナダやオーストラリアの数値をみても分かる通り、大きく差があるのが普通である。身軽な若者が気軽に行ける「ワーキングホリデー」より、家族を背負った3、40代が人生をかけて挑む「移住」の方が圧倒的にハードルは高いハズである。移住なんてそう簡単に検索しようとも思わない。

にもかかわらず、ニュージーランド移住に興味を持って、少なくとも調査だけでもしてみる人が、かなりの数いるということである。おのずと、この中から真剣に移住を考え、実行に移す人も出てくる。

やはり、ニュージーランド移住は異常に熱い、のだ。
なんとなく感じていたニュージーランド移住のアツさは、単なる気のせいや個人の思い入れの範疇ではなく、客観的な統計データから見ても、かなりの温度であることがわかる。

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